読書メモ【イタリアで福島は。】

プレミアリーグ、レスターがものすごく調子いいです。ザキオカさんが所属しているチームですね。10年ぶりの1部復帰から、2年目でプレミア制覇したらなかなかのミラクルだと思います。清原が更生するよりも僕はミラクルだと思います。本日はプレミアリーグ天王山がありました。レスター(1位)vsマンチェスターシティ(2位)。結果は3-1でレスターが勝って、勝ち点が6差になりました。これによって2位の順位が入れ替わって、2位がトッテナム、明日アーセナルが勝てばトッテナムと同率で並びます。勝ち点差は5。まだ10試合以上ありますが、アーセナルはチャンピオンズリーグ、トッテナムはヨーロッパリーグが佳境に入ってくるので、体力的に厳しくなっていきます。いや、これは熱い!期待しちゃう!ザキオカさんがんばれ!もっと注目されていい。世間は本田の評価が一転して、盛り上がってますが、ミラニスタの僕は明日のウディネーゼ戦を見に行こうか考えつつ書いてます。今は、ザキオカさんに注目すべき。

さて、今回は初の読書メモ。ほぼ日刊1101新聞の連載企画「イタリアで福島は。」の電子書籍版。ミラノ万博2015期間中に行われた「Fukushima Food Safety Conference」の模様を通して、イタリア人の福島に対するイメージや価値観がどのように変化していくのかを書いた本ですね。この本は「知ろうとすること。(糸井重里/早野龍五)」とセットで読むべきだと思うのですが、テーマは「どのように今の情報化社会と付き合って行くのか?」ってことです。

「最後は自分の頭で判断する」

東日本大震災では様々な情報がネット上に溢れ、人々は混乱しました。個人的には皆のツイートのおかげでミラノ(徹夜明けの朝7時くらいだったと思う。)にいながら、リアルタイムで情報を知り、すぐさま東京の家族に連絡を入れ、全員の無事を確認しました。当時、自分を含め家族の誰もがこのような事態になっていたなんて気づいていませんでしたね。その後NHK、日テレ、フジ、テレ朝と画面を4分割してUストリームで中継を見ていました。当時の悲惨な様子を見ながら愕然とし、「日本はこのままどうなるんだろう」と、思い、そして自分は何もできない悲壮感をただただ感じながら学校に行ったのを覚えています。

ミラノにいながら得られる情報はネットから得られるものに限ります。その中でどの情報を頼りにしていけばいいのか。正しい情報と正しくない情報を見分ける必要があって、さらには自分の周囲の発言に非常に影響を受けやすかったり、やたらとネガティブな情報に反応してしまったり。

知ろうとすること。」を読むと我々が当事者として、その情報にどう関わるべきかが読めます。「イタリアで福島は。」は、イタリア人という第3者に対して、正しい情報をどのように伝えるべきか。またイタリア人がどのように情報に接し、感じ方や考え方が変わっていくかが記されています。本の冒頭でも触れていますが、イタリアは原発を発明したにも拘らず、原発アレルギーが、ヨーロッパの中でも非常に強い国です。何においても保守的ですからね。昨年のミラノ万博の中で、このようなプロジェクトが行われたということは日本人として、知っているべきかなと思います。海外にいる日本人ならなおさらのことかなと。

福島って安全なんです。

膨大な時間と手間を費やして辿り着いたこの一言と、何の裏づけもなく放り投げられた「福島は危険、人が住めない、食べ物は汚染されている」などの言葉がネットでは同等、もしくは後者の方がよりパワフルに広まっていくのを常に頭の中に入れておかないとなあ。

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