最高の指導者(書評)

日本代表キリンカップが行われました。初戦7-2で勝利。なんだか違うスポーツかのような結果になりましたね。ブルガリアはヨーロッパで中堅のチームですが、ユーロにも出ないし、シーズン終わってすでにバカンスモードだったんですかね。真剣にやる意味もなかったのでしょう。試合自体は見れませんでしたが、後でチェックします。気になるのはやはり新顔。今回も初出場の選手が何人かいますね〜。

さて、民主主義ってダメなんじゃないかって高校生の頃から疑問に思っている僕ですが、じゃあ何ならいいんだよって言われても、明確な答えは出せていません。でも常に何かしらいい方法はないかなあってぼんやり考えているつもりです。最近になってシンガポールの建国の父と言われるリークアンユーが気になったので、「リー・クアンユー、世界を語る完全版」を読んでみました。昨年に亡くなってはいるのですが、彼は半ば独裁的にシンガポールを先進国に引き上げた人です。そりゃ内外から批判もたくさんありますが、結果を残しました。独立してからわずか数十年でシンガポールの一人当りGDPを世界トップクラスまで引き上げました。

彼は物事を客観的に捉えるのが非常に上手で、他国を分析しながら、自国のポジショニングをしっかりと見極め、政治を行ってきました。日本やアメリカ、中東、中国、ロシアなど、これからの世界情勢を考える上で読んでおけば非常に参考になります。各国のリーダーがこぞって彼にアドバイスを求めたというのも頷けます。

彼の精神は「プライドのある独裁」。ある意味これって、一番の理想なんじゃないかなあと思います。まず、語弊を恐れず言えば、独裁だから、足を引っ張り合うことがない。政治の世界なのでゼロではないと思うのですが、とはいえ、まさに政治版ジョブスですよね。目的に向かって一気に突き進む。反対する者を吹き飛ばしながら。でも、彼には確固たる哲学があったからこそ、ついて来る人がいたし、結果も出た。全員がハッピーなんてありえないんですけど、確かに他の人が持っていない何かがあったわけです。仮に彼を「シンガポールで政治的な能力を一番持っている」とします。すると、単純に国内で彼よりも能力ある人はいないということになりますね。ざっくりで申し訳ないんですけど、政治的な能力を「国民を幸せにできる力」とでもしておきましょうか。だとすれば、彼の理想のために周囲が必死に動けば国(民)が一番幸せになれるわけですよね。

当然、問題はその能力の持ち主をどう見極めて、どう、その人のビジョンを実現するのか?ということにはなるんですが、理論上は理に適っているのではないかなと。

ただ本当の問題はこの後で「ポストレジェンド」だと思うんですよ。アップルにしてもシンガポールにしても。ただでさえ大成して、組織が大きくなって小回りが利きづらい。そして、彼ら並みのリーダーを見つけるのも至難の技。この一見手詰まりの中でどのように組織を動かしていくのかが、課題ですね。決してソニーみたいになってはならない。後継者を育ているor発見するってやっぱり大事なことですよね。そこらへんは注目です。

先週末に今年初海行ってきました。まだ水が冷たかったけど、気持ち良かった〜。

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