ハリルが会見でしたかったこと。

ハリルの会見を見ました。まず通訳がサッカーのことをわかっていなかったのは別として、そこまで酷い訳ではなかったと思います。個人的にはダバディにして欲しかった 笑。おそらく通訳を見つけるのが難しかったんだと思います。短時間でコネもないでしょうし、樋渡さんはサッカー協会に雇われていて、日本記者クラブ主催のこの会見は同席できずでしょうし。

ハリルのフランス語は外国語なので、そこまでわかりづらい表現もありません(してないだけかもしれませんが)。途中で遮って話し始めてしまってましたが、重要な訳を伝え損なってはいませんでした。

この会見で重要なのは「彼の口」から喋ること。みんながわかり切っていようと1から10まで(おそらく5くらいw)を全て自分の言葉で伝えて、立場をはっきりと証明する。それはこのまま黙ってしまうと、協会の「コミュニケーション不足」を肯定していると捉えられかねないからです。次のキャリアに響きます。そして、彼のオフィシャルステートメントは

選手との間にコミュニケーション不足はなかった

協会から何の相談も受けず5分程の話で解雇された

の2点がはっきりと表明されました。JFAと真逆の見解なので外部から真実はわかりませんが、ハリルの方が詳細を語っているので真実味があります。やはりサッカー協会はより詳細な説明を求められています。

サプライズや爆弾発言を煽るメディアもありましたが、さすがに馬鹿ではありませんでした。日本代表に対しmaxなリスペクトを表現しつつ、「JFAは私にリスペクトがない」と単刀直入にバッサリ切り捨てる表現はさすがです。

彼は外国でサッカー選手として、また監督として2カ国で成功を納めています。その偉大な彼と井の中の蛙である日本サッカー協会のメンツのどちらがコミュニケーションに問題を抱えているかは議論するまでもないでしょう。むしろコミュニケーションをすることを拒否していたようにすら見えます。

監督解任問題、国立競技場問題、オリンピックロゴ問題、日本のスポーツ協会は大丈夫でしょうか?ことごとく大きな組織が上手くいってないのは気のせいでしょうか?