イタリア人にとって和食とは何か?2

日本人は和食が世界一だと思っています。僕も同意。でも、イタリア人はイタ飯が世界一だと思っています。海外旅行に行くといつも問題なんだよね〜と、多くのイタリア人は日本人の僕に言います。どちらが美味しいとかを決めたいわけではなく、どちらもこういうメンタリティーでプライドが高いということが言いたいわけです。

そんな相手によそ者が「これ世界一美味いんだぞ。食ってみろよ。」的なアプローチをするば「は?お前誰だよ?」と言われるのがオチです。それでは相手は落ちません。こういう相手には理解を示した上でアプローチをしないといけない。つまり

「イタリア料理って素晴らしいですよね。このお魚料理に、日本酒の組み合わせって新しい発見だと思いません?」

くらい腰の低いアプローチが必要なわけです。日本食は「よそ者」。特にイタリアは最初に書いたように食に対するプライドが非常に高い。イタリア人はピザ屋では常にマルゲリータ。メニューはいつの時代から使ってるのかわからないくらい古いものを使ってるレストランもざら。超保守的なわけですね。遅れてます。最近少しずつ変わってきますが。

一方で日本人はそこが違うわけです。敗戦の影響からかわかりませんが、欧米の文化を積極的に受け入れ進化してきました。「超新しいもの好き」。さらにそれを改良させる能力はピカイチ。そして、こう言います「日本のイタリアンはイタリアより美味い」。メシはその気候と風土と食べる人でそれぞれ感じ方が違うので、自分たち用に作ったのを一番美味しく感じるのは当たり前。よって僕はその発言には同意し兼ねますが取り入れ発展させる能力は非常に高い。

前回書いたように日本食はまだまだチープでよそ者です。イタリアにはローマ時代から続く強固な食文化があります。その文化に入り込むために、まずはイタリアの食文化の理解が必要なわけです。

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