デリバリー革命

Duomoの前では明日のチャンピオンズリーグ決勝に向けて大型スクリーンが設置されています。パブリックビューイングが可能になると思われます。そして、サッカー界の話題はその後のEuro2016とCopaアメリカですね。イタリア代表の30名が招集されました。最終的には23人にまで絞られます。それにしてもイタリアはスターがいないこと、いないこと。寂しい限りです。しかも、2006年のW杯優勝、そして2012年Euro決勝の惨敗以来、大きな大会に参加してたの?っていう結果しか出せていない。そんな状況で日本のサッカーを否定されても何とも思いません (個人的に色々言われる)。ただ、DF陣はなかなか豊富ですし、こういう時の方が強かったりします、この国。見守りましょう。

さてちょっと前にNPでこんな記事を目にしました。日本の外食産業の未来についての記事ですが、僕はここでミラノの外食事情についてコメントしたのでここにも残しておきたいと思います。

まずミラノの外食産業の特徴はまずチェーンがものすごく少ないです。ここ2年くらいで少しずつ増え始めている印象ですが、日本と比べたらまだまだ。一番多いのはマクドナルド、ダントツです。チェーンは他にもカルフォルニアベーカリーなどアメリカ系のものが多いです。アメリカンなカフェもでき始めていますね。それでもミラノに10店舗もありません。そして、スタバが襲来するのも時間の問題でしょう。完全に黒船です。日本食レストランは中国人が各々勝手にやっている印象です。多いチェーンで4-5店舗ぐらいでしょうか。

つまり大手資本のチェーン展開が東京に比べて圧倒的に少ないわけです。個人のお店か数店舗の展開のみがほとんど。そこは大きく違うポイント。

この流れを踏まえてもらった上で、最近の流れは「デリバリー」です。現在、大手は3社:Just EatFoodoraDeliverooです。それぞれ形式はほぼ一緒で、まず配達先の住所を入力すると、レストラン一覧が出てきて、そこからレストランを選択、メニューをオーダーし、コンファームもらって食事が届きます。所要時間はオーダー後45分前後。ランチでは大体お腹が空き始めた頃にオーダーすれば間に合います。決済は現金でもカードでもok。スマホからアプリで超簡単です。街中ではあちこちでこの3社の広告が溢れて、まさに右肩あがりと言えるでしょう。レストランによっては、3社とも提携しているところもあります。オーダーする側としてはかなり便利。

このサービスは店側にリスクが一切ありません。元々のメニューの値段にいくらか上乗せされているか、配達フィーをとられるか、のどちらかだからです。店側は断る理由がありません。お店には各社から端末が配られ、オンタイムでオーダーを受け取ることができるシステム。オーダーが入った時点で引き取り時間が決まって、その時間にメッセンジャーが取りにきます。決済はこのデリバリー会社が代行するため、メッセンジャーとレストランとの現金のやりとりはありません。よって、ものすごくスムーズ。客足が少ない雨の日もオーダーを賄えます。まあランチタイムは来客とデリバリーでパンクする可能性もありますが…

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(写真はhttp://blog.jobsbcn.com/index.php/2016/02/03/delivery-fever-barcelona-6-startups-follow/より拝借)

この3社のサービスは独立資本のため、日本の大手チェーンのデリバリーサービスのように、その資本の系列店しか頼めないということがありません。オーダーする側としては、一つの会社を選んで使い続ければほぼカバーできると思います。手持ちで現金を持っている必要もありませんし、時間指定でオーダーすれば、たとえば帰宅する時間にちょうど配達される、なんてことが可能です。ミニマムオーダーはあるにしろ(8-15ユーロくらい)、数ユーロ高く付くだけで自分のいる場所に持ってきてくれます。タクシーで行って帰ってくるより安いわけですね。オフィスでランチ、家で夕飯、ジャストタイミングで頼めます。

東京にもこういうサービスあるんでしょうかね。あるといいと思います。ただ地域をうまく限定しないとレストランがパンクしてしまうかな。。。

写真はインスタにupした家の近くの交差点の風景。どこかの国ではねずみ捕りなるものがあるけれど、この国は違反がないようにここに立っている。こっちの方がまともだと思うんだよね〜

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