チャンピオンズリーグも終わりましたね。アトレティコはまたしても快挙ならず。2年前も本当に感動しました。今年も本当に感動しました。あそこまでチームを纏められるシメオネは名将であり、闘将なのでしょう。レアルの得点がオフサイドであっただけに、とても悔やまれます。この点においてはサッカー界は変わらないといけません。ビデオ判定は当然として、ラグビーのような一時的退場、そして、インプレー時間の確保。この三つは最低限です。他のスポーツの良いところはどんどん取り入れるべきです。またFK時のスプレーなどはサッカーのオリジナルでとてもいいと思います。
今日はこんな記事から。
日本企業はブランドストーリーを創造することが求められている。
技術+デザイン+ストーリー=ブランド
こういう記事はすごく目にしますね。僕が留学したそもそもの理由はコレでした。「なぜ海外のブランドってめっちゃカッコイイんだろ。」そして、必ず例にアップル社が挙がります。僕も大好きです。ほぼ毎日アップルのサイト見て、何買うか妄想してます(<-時間の無駄、働けよ)。アップルはブランディングという面では完璧を追求した会社の一つです。でも、彼らのブランディングはプロモーションにあると思ってます。Apple Storeだったり、CMだったり、Keynoteでのプレゼンだったり。ここは他のメーカーが全くできなかった部分で、アップルのブランドをしっかりと確立しました。一方でプロダクト自身だけで多くの人々にそれを伝えるのは到底不可能なわけです。一部のマニアのみは知っていた。だから上の方程式はちょっと違うかなと。
でも、プロモーションから入ってもしょうがないわけですね。メーカーとしてはモノづくりから始めないといけない。しかし、彼らには明確な出発点があった。ここがストーリーの始まりなわけです。
WHAT:コンピューターで世界を変える。
HOW:シンプルに。誰でも手の届くところに。
ブランドに大事なのは「哲学(Philosophy)」だと僕は言い続けています。どんなスペシャルをカスタマーに与えるのか。具体的に言えば、何(what)をどのように(how)達成したいのか。アップルの場合であれば上記のような感じだと思います。今までコンピューターは技術者向けの難しいものであった。それをもっと簡単に多くの人々に届けたい。そうすれば世界は変わる。これだけです。コンピューターの可能性を信じて、このビジョンを死ぬほど突き詰めたのがジョブズです。その哲学は「シンプルに美しく。誰もが使えるもの」ということです。技術もデザインもプロモーションも「哲学の可視化」に過ぎません。そして、その哲学は「時」と共に(ヒ)ストーリーになる。その結果がブランドなわけです。だからブランド=ストーリー=哲学(プロダクト+プロモーション)×時間です。こんな感じの方がしっくりくる。と、思いながら読んでいると、最後に
スティーブ・ジョブズと共に働いたマーケッターが語る「ブランドとはストーリーそのものなのよ」の真意とは。part2へ続く。
って、思いっきり書いてあって、次回かよ!って、ヅッこけました。。
まとめるとブランドとは哲学で、どんなエクスペリエンスをカスタマーに与えるかです。その哲学をもとに違う分野に進出しましたね。iPod、iPhoneは見事に上のWhatとHowを達成していますね。タブレットという新しい分野も確立しました。哲学をもとに展開すると他分野でもブレないんです。だから多角経営であれにもこれにも手を出して失敗なんてことが少ない。(アップルも失敗は当然あります)。そして、僕らでも簡単に考えれたりします。例えば
アップルが車を作ったら?
なんとなく我々にもイメージしやすいですよね?まあ実際に作るとしたら我々の想像を超えてくるに決まってますが。でも、我々にもその「アップルっぽさ」が見えてくる。丸みを帯びたフォルムで、インテリアのUIもきっとカッコイイ。では
MUJIが車を作ったら?
こちらもイメージできる。こちらも丸みを帯びたフォルム。でも、アップルとは一味違って、もっと暖かみがある。きっと取手の形にこだわりがあったり、ミラーが普通の車と違って、使いやすい。と、素人でも勝手に何かが浮かびますね。だからブランディングで成功してると思われます。では
TOYOTAがスマホを作ったら?
これはすごく難しい。むしろシャープが作っているようなスマホが出てきそう。TOYOTAらしさって中々イメージできませんよね。でも、TOYOTAは正直強いっす。我々、個人には見えづらいけれどもサービス(営業)に強い。(サービス+技術)×時間=TOYOTAストーリーですね。だから業界一位。「問題が起きてもすぐに解決。客を困らせない」ような哲学があると思います。むしろアップルのような方程式に当てはまるのはMazdaやSubaruですかね。日本の車の場合は。
で、何が言いたいのかというと、ストーリー(ブランド)って「結果論」なんですよ。いろいろなものが積み重なった結果なんです。もっと大事なものを前に考えておかないといけない。それを僕は「哲学」と呼びました。「ビジョン」とかでもいいんですけど、もっとパッションがある方がいいかなって思ってます。なぜならPhilosophyの語源は「智を愛する」ってところから来ているんです。
写真は市場で買ってみたマグロ。意外と美味しくて満足。