イタリアのセンター試験(的な)

日本は先週末、センター試験でしたね。僕が受けたのは15年前、あの時は雪が降ってました。慶応の三田キャンパスで、傘を校内に忘れました。

イタリアにもセンター試験的、どちらかというと卒業試験が全国統一で存在します。これに通ると大学の入学試験を受けられますEsame di stato/ maturitàと言います。今年から制度が大幅に変わるようで、今から大騒ぎです。本番は3月。ただいまシミュレーションが文科省から発表されて、卒業予定の生徒は日々勉強に勤しんでると思われます。試験の中身は後ほど書きます。

イタリアの教育省はMiurと言います。そのホームを覗いてみると、まあ可愛らしいデザイン。

イタリア教育省Miurのスクリーンショット

恐ろしいソーシャルの運用数、どれだけ力を入れてるんだ 笑。Flickrとかいるのか…日本の文科省見たら、FacebookとTwitterだけでした。これでいいかと…

新しい共通試験は2つのパートに分かれます。1つ目は長文読解、2つ目は専門分野の問題、ワイン/レストラン/ホテル関係、農業関係、科学、語学、古典とざっくり分けて進みます。長文読解は必須、ロジカルに分析/解答することが求められます。長文読解を必須としているあたり、コミュニケーションにプライオリティを置いているのがわかります。誰もが違う、しかしその中でどう自分を見出し、他者とわかり合い、共存して行くのか。イタリア人みたいに考える前に喋り出す必要はないですが、自分と他者の距離感を常に確認することは大事だと思います。

試験日は6/19-20、どうなるか楽しみですね〜

イタリア一番の金持ちは誰だ?

超ストレートなタイトルになってしまいました。本日は甲子園球児が有料(500円)舞台に上がったことで、処分が検討されているというニュースを見て、「そもそも何で高校生がお金を稼いではいけないのだろう、今は高校生が起業する時代なんだから別にいいんじゃね」って思い、イタリアの若手起業家はどんな人がいるんだろうと思って、Forbes Italia U30 のサイトを覗いてみたいらなんと、

「Oops、サイトがありません」

って、まさかの奇跡が起きまして、じゃあ国内のトップは誰なんだよということでtop3の紹介。ちなみにイタリアで金持ちのことを「Paperoni」と言うらしいです。Paperoはガチョウでそこから派生してます。なんだろうと思ってググってみるとドナルドダックのおじさんスクルージ・マクダックが出てきます。設定で世界一の長者でした。過去にはForbesのフィクション版世界長者番付けの1位になってる。そんな存在あったのか。それでは2018年のデータですが、ここ数年ほぼ変わってない。

1位:Leonardo Del Vecchio 208億ドル(約2兆2800億円)

Luxotticaの創業者。この会社はサングラスの有名ブランドを大体持ってます。ずるいです。レイバン、ペルソル、オークレイ、その他高級ブランドのライセンスもほぼ持ってる独占状態。マジでエグい。ちなみにスポーツの時はSwansのサングラスを僕は愛用してます。

2位:Giovanni Ferrero 207億ドル(約2兆2700億円)

わずか1億ドルでの僅差で2位。彼は1946年創業お菓子メーカーのFerreroのCEOで創業者の孫です。Ferreroと言えばNutellaですね、あとKinderシリーズ。他にもチョコ系がめっちゃ強い。今では日本でもNutellaが正規輸入されているので、お土産に買っていけなくなりました。Slowfoodやワインで有名なピエモンテ・アルバにあります。ファストフードではないから矛盾はしてないのかな。

3位:Stefano Pessina 119億ドル(1兆3000億円)

ちょいと離れてWalgreens Boots AllianceのVice president 兼CEO。 この会社はWalgreens(米)とBoots アlliance(スイス)が2014年に合併してできた会社で売上は1300億ドル。日本のドラックストア市場規模が約600億ドル。デカイよ。

以上、3位まで。1兆円以上持っているのもこの3人のみ、ここからアルマーニだったり、ベルルスコーニだったり続きます。電化製品のデロンギやファッションブランドのディーゼルの創業者もTop10入り。日本の長者番付と比べると孫さん(2,29兆円)、柳井さん(2,21兆円)、サントリー佐治さん(1,88兆円)、キーエンス滝崎さん(1,84兆円)と上位陣を見るとかなり互角。ただ分野が違うから見ていてお国柄が出てるって感じです。ちなみにGDPを見ると日本の方が倍以上あります。

ForbesのUnder30の雑誌が手に入ったらまた紹介します。

イタリア人の「好き」はしょうがないんです

よく日本人が「イタリア人が考えていることがよくわからない」、逆にイタリア人が「日本人考えていることがさっぱりわからない」と、よく(愚痴を)聞きます。とりあえずどちらに対しても「そうだよね、異文化って理解しづらいよね」と答えます。そりゃロジック(論理の組み立て方)が違うから、どうやっても分かり合えるはずがない。よく聞く事例は、日本人は予定通りにしか進められない、イタリア人は直前まで何も決まらないなどです。イタリア人的には状況は刻一刻と変化するんだから、ゴールがざっくり決まっていれば、フレキシブルに対応した方がいいよねって感じ。それを理解できず許せない人は多いようです。逆にイタリア人にも「もう二度と日本人とは働きたくない」って、言われたこともあります 笑

こういうのはお互い様です。どちらが正しいも間違いもありません。それを理解するのは異文化で3年くらい生活しないと無理だと思います。ただ「違う」ということは予め知っておいて損はない。それを納得できる例として、以下のTEDはめっちゃ面白い。

アメリカの大学教授でベラルーシ生まれのトークです。1976年生まれとは思えない美貌。日本であればは〇〇過ぎるなんちゃらってなりそうですね。彼女の研究は「言語はどのように思考に影響を与えるのか」ということ。ここで例として出てくるのは「左右」の概念がなく、「全て東西南北」で表す言語。「東の手」はクルッと反転すると「西の手」になるわけです。常に頭の中に方角が入ってます。きっと道に迷うことが少ない人種だと思われます。

最後に出てくる例は、美術館で男の人が屈んだ時に、意図せずにお尻で壺を落としてしまうシーン。英語では「He broke the base.」でも、スペイン語では「壺が壊れた。」英語では主語「誰が壊した」かを大事にし、スペイン語ではそこに意図がなければ「壺が壊れた」という表現をします。当然、イタリア語も似ているわけですが、この「意図」という観点に注目すると他の例も出てくる。例えば英語で「I like it.」、イタリア語では「Mi piace.」、スペイン語では「Me gusta.」、フランス語では「Ça me plaît.」です。英語以外は分の構造は同じで、主語があったり無かったりしますが、「それ(it)が、私に好きにさせた」と表現します。

つまりラテン人にとって、好きになるというのは内在的なものでなく、外的要因なので、自分ではどうしようもないことなのです。例えばミスが起こったとすると「Mi spiace」という表現があります。構造は上の分と全く同じで、謝ってる場合もなくはないですが、「残念です」みたいな感じになるので、時にめちゃくちゃムカつきます 笑。ちなみに本当に謝るときは別の表現あります。

私「荷物届いてないんだけど、どうなってるの?」

受付「なんかトラックが故障しちゃったらしいのよね、Mi spiace(残念だわ)」

こんな対応はザラです。日本人はならイラっとくるはず 笑 まあこれも言語の構造が思考に影響を与えていると考えれば、乗り越えられるかもしれません。

日本の教育とサッカーに足りないもの

Newspicksの永里選手の記事でめっちゃ共感できることがありました。

テーマは「認知力と処理能力」オフ ザ ボールの場合と特化されて記事は書かれていますが、個人的にはどちらも重要で優劣はないと思ってます。

認知ー情報処理ー実行

ということですね。噛み砕くと「周りを見て」「考えて決断して」「実行する」ということです。一言にすると「考える」ことです。

1番難しいのが「情報処理」の部分です。オンザボールであれば、パスするのか、ドリブルするのか、シュートするのか、何もしないのか、前か後ろか右か左か上か下かなど無限大にある選択肢の中から最適解を導き出さないといけないからです。オフザボールでも同じですね。

昨今のCL準決勝を見てても、自陣でのパスミスなど、この部分が勝負を決めることも少なくありません。しかし、ここは最後の最後の部分でそれまでに膨大な駆け引きが行われています。それも超絶なプレッシャーの状況の話です。

「言われたことしかできない」と日本人はよく言われます。クリエイティビティがないとも。この部分と情報処理とはとても関係があります。それは「自分の頭で考えてない」ことです。正確に言えば自分の頭で考える練習をしていない/させてもらっていないだと思います。

クリエイティビティというのは膨大な情報をインプットし、その中であるロジックに沿ってアウトプットすることです。一つのことを極める職人技みたいなのとは逆の発想です。日本人は「型」が好きで、同じことを何度も練習する。確かにスキルに関してはある程度必要なことではありますが、状況は常に目まぐるしく変化し、同じ状況は絶対にありえないので、「型」というのが大枠でしか機能しないわけです。

イニエスタやブスケツがそっちにターンすんのかよ!?的な軸足の裏を通すターンしますよね。あれ別に難しくも何ともなくて誰でも出来るやつです。技術的にはね。でも、試合中にレアルの選手が猛烈に迫ってくる中でその判断ができるかというとそれをできるのは世界で数人なわけです。一昨日のクラシコでのブスケツのターンは味方も騙されていたと思いますw みんな止まっていた。

でも、ブスケツにとっては単純に最適解を選んだわけで、そのプレーが最もリスクが少なく試合に勝つために効果的と判断しただけの話ですね。ブスケツはその判断が世界一的確なわけで、あんなにノソノソしてるのにボール絶対に取られないし、味方にボールを素早く供給できるわけです。

話を戻すとクリエイティビティには膨大なインプットと素早いアウトプットが必要なわけです。仮にダッシュといくつかの型しか練習していなければ、導ける解の幅は狭まります。水を飲まない、1000本ダッシュなどは真逆。思考を放棄しないとやってられません。その結果、クリエイティビティは失われていくわけです。

オフザボールFWの場合にしても、その場にいるのか、相手を引きつけてスペースを作るのか、ボールに近寄るのか、DFラインの裏を走るのか、選択肢は山ほどあります。その辺、。カバーニやレバンドフスキは超絶ですね。

日本の強みは「組織力」とよく言います(言われてるのは聞いたことありませんw)。ただこれは皆が同じようなことしているからまとまるだけであって、クリエイティビティが足りないことの裏返しなんじゃないかなって心配してます。

ハリルが会見でしたかったこと。

ハリルの会見を見ました。まず通訳がサッカーのことをわかっていなかったのは別として、そこまで酷い訳ではなかったと思います。個人的にはダバディにして欲しかった 笑。おそらく通訳を見つけるのが難しかったんだと思います。短時間でコネもないでしょうし、樋渡さんはサッカー協会に雇われていて、日本記者クラブ主催のこの会見は同席できずでしょうし。

ハリルのフランス語は外国語なので、そこまでわかりづらい表現もありません(してないだけかもしれませんが)。途中で遮って話し始めてしまってましたが、重要な訳を伝え損なってはいませんでした。

この会見で重要なのは「彼の口」から喋ること。みんながわかり切っていようと1から10まで(おそらく5くらいw)を全て自分の言葉で伝えて、立場をはっきりと証明する。それはこのまま黙ってしまうと、協会の「コミュニケーション不足」を肯定していると捉えられかねないからです。次のキャリアに響きます。そして、彼のオフィシャルステートメントは

選手との間にコミュニケーション不足はなかった

協会から何の相談も受けず5分程の話で解雇された

の2点がはっきりと表明されました。JFAと真逆の見解なので外部から真実はわかりませんが、ハリルの方が詳細を語っているので真実味があります。やはりサッカー協会はより詳細な説明を求められています。

サプライズや爆弾発言を煽るメディアもありましたが、さすがに馬鹿ではありませんでした。日本代表に対しmaxなリスペクトを表現しつつ、「JFAは私にリスペクトがない」と単刀直入にバッサリ切り捨てる表現はさすがです。

彼は外国でサッカー選手として、また監督として2カ国で成功を納めています。その偉大な彼と井の中の蛙である日本サッカー協会のメンツのどちらがコミュニケーションに問題を抱えているかは議論するまでもないでしょう。むしろコミュニケーションをすることを拒否していたようにすら見えます。

監督解任問題、国立競技場問題、オリンピックロゴ問題、日本のスポーツ協会は大丈夫でしょうか?ことごとく大きな組織が上手くいってないのは気のせいでしょうか?

N校は日本と世界をつなぐべき

暑いですね。6年ぶりに夏を日本で過ごしております。この湿気地獄は梅雨が明けても全く意味がありませんね。ランニングしててもペース保てないし、洗濯ものも乾かないし、お風呂場はすぐカビるし、日本で夏はなるべく過ごしたくありません。でも白いご飯は美味しいし、お魚も美味しいので許します。最高。

https://newspicks.com/news/1690326?ref=user_285727

今日はこんな記事。角川ドワンゴ学園のN高等学校の記事です。 続きを読む N校は日本と世界をつなぐべき

ちょっとゴルフ業界は寂しい。

フランス政府は「テロ警報アプリ」を発表しました。自分のいる場所の周辺で何か起こったり、さらには他の登録場所(自宅、職場、子供の幼稚園など8つまで)の警報アラームを受けるとこができます。「ゆれくる」のバージョン違いという認識ですかね。フランス政府さすがに早い対応だと思います。日本も放射能情報アプリとかそれこそ「ゆれくる」を政府主導で行えればもっといいのに。トップダウンで何かをやっている印象が一切ないのは僕の気のせいでしょうか?別に金に汚い、せこいのは構いませんが、仕事はしっかりやってくれよと言うのが僕の意見です。そこらへんマスコミの皆さんもしっかり仕事お願いしやす。ちなみにアプリはアンドロイドでもあります。

今日はこんな記事から。フォーブスの「世界でもっとも稼ぐスポーツ選手」から。1位クリスティアーノ ロナウドの94億円を始め、2位メッシ、3位レブロンジェームスと続いているわけです。これを見て思うのはやっぱりアメリカのスポーツビジネスってすごいなと思うわけですね。経済的な規模ももちろんそうですけど、野球、アメフト、バスケってほぼアメリカ独占ですよね。これはやっぱり感心すべきポイントです、毎年。

気になったのはタイトル通りゴルフで、ゴルフ業界は8位がフィル ミケルソン、9位スピース、12位タイガー、17位マキロイ、69位ジェイソン デイと、まあスカスカで、ミケルソンとタイガーに関しては去年何もしていないのにランクインしちゃっているわけですね。ちなみにタイガーはこの過去15回のランキングのうち、12回首位です。単純にダントツ。そして、生涯獲得賞金ランク2位はミケルソン。二人とも生けるレジェンドです。とりわけミケルソンには全米オープンを勝ってもらって、生涯グランドスラムを達成してもらいたいもの。ただそれ以外がちょっとスカスカですよね。もうちょっと入ってきてもらわないと困る。現在、ゴルフ界は若手の混戦を極めております。スピース、マキロイ、デイの20代最強の三人で突出して抜け出している人がいない。【ポストタイガーウッズ・戦国時代】に突入しています。

個人スポーツなので、自身の調子が結果に全て反映される分、難しい面もあります。テニス同様、他のスポーツに比べてエキサイティングな面も少ない。テニスは女子が盛り上がりますね。女子ゴルフはなぜか盛り上がらない。ここは日本と状況が逆です。トンプソンには是非頑張ってもらいたいものです。

ちなみに昨年のトップはメイウェザーで367億円。今年のロナウドの約4倍です。2位はパッキャオ200億円。ボクシングってなんでこんなにすごいんだ!?まあ命削っているからか…ちょっと調べる価値がありそうですね。

日本のサッカー人口の比率っていびつじゃない?

先日、キリンカップ決勝ボスニア戦が行われました。日本は飛車角落ち、ボスニアもPjanicを始め中心メンバーが何人かいなかったようですね。よくはわかりませんが。つまり両チームの総力or層力が問われる試合になりました。結果はご覧の通り逆転負けでした。ディフェンス面でのプレスなどはかなり良かったものの、「単純」な攻撃にやられてしまいました。ちなみにFIFAランク日本は53位でボスニアは20位。ボスニアは格上になるわけですね。

フィジカルも当然強いし、体を反転させて前を向いたり、ボールコントロールも非常に上手。つなぐサッカーも当然出来る。しかし、日本のプレスをキツイと感じた瞬間にロングボールでドン。シンプル is the ベストですね。勝つために非常に合理的です。やはりこの辺の勝利に対する柔軟さor潔さは十分に学んでいかなければですよね。試合のテンポやリズムをうまく操って、相手のバランスを微妙に崩す。ヨーロッパの中では中堅チームなボスニアですが、あの手この手を使って戦っているのが現れた試合だったと思います。

サッカーで強豪国になるためには、その「あの手この手」を使われても耐えうるだけの力がチームに必要になります。さらに、研究し尽くされてもそれを跳ね返さなければいけない。主力が抜けてもなんだかんだで勝ち上がらなければなりません。強豪ってそういうことですよね。現代サッカーにおいてまず「個のちから」ありきでFor the teamのプレーが求められます。個人的な印象では日本は逆になっている印象です。チームプレーは頭一つ切り替えれば適応していくことができますが、前者に限ってはやはり子供の頃から培った部分が大きいのではないかと思うんです。子供の頃から「あの手この手」を考えさせる、その上で自分で練習する。日本はもっと下の世代のカテゴリーの教育をサッカー協会が先導していく必要があります。あの最強のドイツでさえそうです。一時世界ランク1位になったベルギーもそうです。

ここら辺に僕は「部活主義」の限界を感じます。下のカテゴリーではお互いがライバルでいいのですが、それはあくまで教育の一環でなければならない。疲労骨折とか本末転倒なわけです。冬の選手権を人生のピークに持って行ってはならない。大半の人がそうなってしまうと反論もあるかもしれませんが、その年齢の子は成長期です。すべての人は18歳以降も成長できます。大学に行きながら、働きながらサッカーできます。イングランドのバーディーだってそうしてました。これは全く言い訳にならない。逆にそういう環境をサッカー協会が作っていくことも非常に大事なんです。高校生でサッカーをやっていた人口に対して、最も伸びる20代でプレーしている比率が低すぎます。高校サッカーで燃え尽きるのはダメ。

少し古い2006年のデータがFIFAのサイトにありました。ここでは世界のサッカー人口を見ることができます。ここに各国のサッカー協会登録者数(全体とユース)が見れます。そのデータから全体/ユースの比率を単純計算すると…

  1. ドイツ 2.94
  2. イタリア 2.75
  3. イギリス 1.85
  4. フランス 1.73
  5. 日本 1.65

意外と差がつきませんでした…しかし、ドイツとイタリアの圧倒的なおっさんどものプレー人口には驚かされますね。日本はおっさん世代のサッカー人口は当然少ないですし、まだまだ歴史が浅いので、これだけでは当然結論は出せませんが、参考にはなると思います。ちなみに過去20回のワールドカップでイタリアとドイツで4回ずつ優勝してます。イギリスとフランスは1回ずつ。先の2チームはなんだかんだでサッカー先進大国です。イタリア人のおっさん達はマジでサッカー強いっす。

ちなみにこれを書いてる時点でのガゼッタのトップはボスニア ヘルツェゴビナ代表のPjanicのユーべ移籍話。まだ確定ではありませんが、日本との試合には1ミリも触れられていません。もっともっと強くならないといけないですね。

写真は先週の土曜日にアスコリという場所でイタリア人相手にサッカーしてきた時のものです。やっぱり強い相手とサッカーやるのは楽しすぎる。おっさん達なのに勝てない。相手は走れないのに勝てない。ガタイ良くて、デブだからフィジカルで勝てない。ボールを止める、狙い通りのところに蹴る、チームでゴールにボールを運ぶ。これがサッカーの本質。

最高の指導者(書評)

日本代表キリンカップが行われました。初戦7-2で勝利。なんだか違うスポーツかのような結果になりましたね。ブルガリアはヨーロッパで中堅のチームですが、ユーロにも出ないし、シーズン終わってすでにバカンスモードだったんですかね。真剣にやる意味もなかったのでしょう。試合自体は見れませんでしたが、後でチェックします。気になるのはやはり新顔。今回も初出場の選手が何人かいますね〜。

さて、民主主義ってダメなんじゃないかって高校生の頃から疑問に思っている僕ですが、じゃあ何ならいいんだよって言われても、明確な答えは出せていません。でも常に何かしらいい方法はないかなあってぼんやり考えているつもりです。最近になってシンガポールの建国の父と言われるリークアンユーが気になったので、「リー・クアンユー、世界を語る完全版」を読んでみました。昨年に亡くなってはいるのですが、彼は半ば独裁的にシンガポールを先進国に引き上げた人です。そりゃ内外から批判もたくさんありますが、結果を残しました。独立してからわずか数十年でシンガポールの一人当りGDPを世界トップクラスまで引き上げました。

彼は物事を客観的に捉えるのが非常に上手で、他国を分析しながら、自国のポジショニングをしっかりと見極め、政治を行ってきました。日本やアメリカ、中東、中国、ロシアなど、これからの世界情勢を考える上で読んでおけば非常に参考になります。各国のリーダーがこぞって彼にアドバイスを求めたというのも頷けます。

彼の精神は「プライドのある独裁」。ある意味これって、一番の理想なんじゃないかなあと思います。まず、語弊を恐れず言えば、独裁だから、足を引っ張り合うことがない。政治の世界なのでゼロではないと思うのですが、とはいえ、まさに政治版ジョブスですよね。目的に向かって一気に突き進む。反対する者を吹き飛ばしながら。でも、彼には確固たる哲学があったからこそ、ついて来る人がいたし、結果も出た。全員がハッピーなんてありえないんですけど、確かに他の人が持っていない何かがあったわけです。仮に彼を「シンガポールで政治的な能力を一番持っている」とします。すると、単純に国内で彼よりも能力ある人はいないということになりますね。ざっくりで申し訳ないんですけど、政治的な能力を「国民を幸せにできる力」とでもしておきましょうか。だとすれば、彼の理想のために周囲が必死に動けば国(民)が一番幸せになれるわけですよね。

当然、問題はその能力の持ち主をどう見極めて、どう、その人のビジョンを実現するのか?ということにはなるんですが、理論上は理に適っているのではないかなと。

ただ本当の問題はこの後で「ポストレジェンド」だと思うんですよ。アップルにしてもシンガポールにしても。ただでさえ大成して、組織が大きくなって小回りが利きづらい。そして、彼ら並みのリーダーを見つけるのも至難の技。この一見手詰まりの中でどのように組織を動かしていくのかが、課題ですね。決してソニーみたいになってはならない。後継者を育ているor発見するってやっぱり大事なことですよね。そこらへんは注目です。

先週末に今年初海行ってきました。まだ水が冷たかったけど、気持ち良かった〜。

ブランドストーリーって…(哀)

チャンピオンズリーグも終わりましたね。アトレティコはまたしても快挙ならず。2年前も本当に感動しました。今年も本当に感動しました。あそこまでチームを纏められるシメオネは名将であり、闘将なのでしょう。レアルの得点がオフサイドであっただけに、とても悔やまれます。この点においてはサッカー界は変わらないといけません。ビデオ判定は当然として、ラグビーのような一時的退場、そして、インプレー時間の確保。この三つは最低限です。他のスポーツの良いところはどんどん取り入れるべきです。またFK時のスプレーなどはサッカーのオリジナルでとてもいいと思います。

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