お隣さん、スイスの状況を比べてみる(コロナ)

4/28時点で、イタリアのコロナウィルスにおける死亡者は27.359人になりました。昨日も382人が亡くなっていますが、かろうじて400人以下で踏ん張っています。

さて今日はミラノから車で1時間、隣国のスイスの情報を見てみたいと思います。

スイスイタリア
人口857万人6036人
死亡者数1699人27359人
死亡者数率/100万人当たり196人453人
死亡者平均年齢84歳80歳
死亡者男性比率58%63%

イタリアの方が悲惨な状況なのは明らかですけど、死亡者の平均年齢は差があるとみるか、ないとみるか微妙なところ。男女差はどちらの国もあります。そして、9割以上基礎疾患があるのも変わらないし、若者がほぼ死んでないのも当然同じ。

スイスという国はヨーロッパでは珍しい点がいくつかあります。独自通貨、永世中立国、公用語がドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンス語と4カ国語ある等。よってドイツ、フランス、イタリアに国境を接しています。言語話者の割合はスイス連邦議会のサイトより2000年時点で、ドイツ語63%、フランス語22.7%、イタリア語8.1%、ロマンス語0.5%で23.3%が4つ以外の言語を母国語としている。

そして、今回最もやられている地域の分布図は

地域別、10万人当たりの感染者数

フランス語圏とイタリア語圏が中心!ドイツ語圏がマジョリティにもか関わらず、集中しているのフランスとイタリア語圏。ドイツ語圏の中ではチューリッヒがフランス語圏の先端にはジュネーブがあります。イタリア語圏には大きな年はありませんが、ミラノや北イタリアと経済圏が近く。北イタリア在住でスイスで働いている人は多くいるんですね。スイスは非常に給料が良いためです。

スイスで一番大きい都市のチューリッヒ(人口365万人)は3位で後は全てフランス語圏とイタリア語圏。人口で2位ジュネーブ(180万人)と倍離れています。やはり文化的な差が何か影響しているようにしか思えないですね。高齢者の社会的活発性とでも言えるような何かが影響しています。もしくは栄養が偏り過ぎている?

スイスの考察は非常に興味深いです。

イタリア首相コンテ、Fase 2(フェーズ2)段階的解除発表

昨日4/26、イタリアのコンテ首相の会見が行われました。段階的解除の具体的なプランが明らかになりました。個人的な感想としては、かなりビクビクしながらのプランです。高齢者に言及できないのは相変わらずです。

4/27の死亡者333人、昨日の260人から少し増えてしまいましたが、二日連続で400人を下回りました。3/17以来です。

さて下記がフェーズ2の概要です。原文はこちら。誰か全訳していただけると助かります。僕にはできませんので、24oreから要約抜粋です。ちなみに首相令のことはDPCMといいます。Decreto del Presidente del Consiglio dei Ministriの頭文字です。直訳すると閣僚会議首相令。

  1. 繊維業、自動車産業、ガラス、家具は5/4より再開
  2. 林業4/27より再開
  3. 親族への訪問はok、ただし団欒はNO。州内限定
  4. 公園の開放は5/4より
  5. スポーツは2m以上の距離を保ちながらok。
  6. プロ選手の練習再開
  7. 美術館/図書館、ショップ 5/18より再開
  8. ミサは引き続き禁止、しかし葬儀はok
  9. レストランは持ち帰りのみ可
  10. 海外からの入国者は14日間自主隔離
  11. レストラン、カフェ、美容院、エステは6/1より通常営業

その他

  • マスクの値段は50セントでfix。
  • 37.5度以上の熱であれば外出禁止
  • 葬儀の参加者は15人以下

結局、私生活があまり変わらないことに不満が募ってますね。友達に会うのだめ。外食もエンターテイメントも何もない。政府側からすると当たり前ですけど、市民からするまだまだ続く流れにグッタリでございます。要約美味しいカプチーノが飲めるのが唯一の救いでしょうか?「facebookで6/1まで髪が切れないのか…涙」とポストしたら、美容師の友達から「髪を切らせろ〜涙」とメッセージ来ました。お互いに辛いのです。なんのために自粛してるんだか…

さて、このfase2の発表で、一つ議論になっていた項目があるんですね。それは(3)です。congiunti:親族、縁者という表現が使われているのですが、結局これはどこまで認められるの?って話です。血縁や婚姻関係あれば当然問題はないものの。恋人や婚約者は?めちゃくちゃ曖昧。

記事ではおそらく認められるだろうと非常にグレーな感じで終わっていますね。近日中に発表があると思います。

イタリア、ついに次のフェーズへ

3/9からはや7週間が過ぎました。正直、この生活には飽きました。外に出させてください。

本日の死亡者の数がようやく260人(昨日比415人)で大幅に減ってきました。ピーク時の969人(3/27)から、少しずつ落ち着いてきたのが見られます。検査の陽性率も5%となっています。

2週間前まで、ミラノのあるロンバルディア州が全死亡者数の6割を占めていましたが、現在は5割。周囲の州に少し注意が必要ですね。

5/4からいよいよフェーズ2(Fase2)へ進みそうです。日経新聞にあたる24oreにFase2の内容が記されているので、メモします。今晩20時より、コンテ首相から発表されますので答え合わせはまた後日。

  1. 親戚への訪問はok、しかし集会は禁止
  2. 自己申請書は引き続き必要。内容は更新されてる予定
  3. マスク着用義務(口鼻を覆えれば布でok)
  4. ラッシュアワー時の増便、着席可の席にマーカー
  5. 輸出業の再開

と、主にこんな感じでございます。(1)はかなり危険な感じがしますね。多世代の交流は個人的には絶った方がベターな気が。そして、先立って明日より、建設業や監獄(?)、保健所等々は再開される模様です。結局、具体的にどの会社がokとされるのかは来週に決まるんでしょうね。いきなり細部まで詰めることはほぼないでしょう。

さらに抗体検査も始まるもの。400万件を5月末までに予定、1時間200件のペースで行えるようです。

さてどうなることやら…