日本のゴルフはカラオケのようだ。

昨日、ミラノダービーが行われました。結果ミランの3-0で完勝!! 最高に気分の良い朝でございます。3点以上の差があるのは5年ぶり。ここ最近は凡戦が多かったミラノダービーですが、昨日は楽しかった。イカルディがPK外したのがデカ過ぎた。そして、マンチーニが審判に対して怒るでぃ…最近、彼は自分を見失っているような気がするのは僕だけ?確かに昨日の審判は意味不明だったけど、どちら贔屓って感じでもなかった。インテル崩壊しましたね。vsユーべ、ミラノダービーともに0-3で完敗。

本田も調子が悪くなさそうで、テレビ見てても、ネット見てても評価がどんどん上がってきてる。一度、戦略外になってからの復活。これは本当に素晴らしい。長友にも言えることなんだけど。よくこういう記事で「手のひらを返した」「意見を変えた」とかいうコメントをよく見ますが、あれを言っている人はアホです。その試合自体の評価は変わらない。そして、評価は毎回変わる。良くもなり、悪くもなる。当然です。手のひらを返した”よう” に評価が変わるだけです。それだけプレーの質も変わっているわけですね。

ともかくミランは3位と勝ち点6差。ヨーロッパの舞台が見えてきました。ここからが勝負。あとはバロちゃんがもう少し大人になってくれれば完璧なんだけどな。。。

今朝、NwesPicksでこんな記事が取りあげられていました。
ゴルフが五輪「復活」、業界は効果期待 政治も呼応

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日本ゴルフ場経営者協会NGKなるものがあるのか。知らなかった…ともかくゴルフ場と利用者数の推移を表したグラフ。第一印象は意外と減ってないじゃん。リーマンショックの影響もあまり感じられない。でも、これからはドンドン競技人口が減っていくのは間違いなさそうです。

まずこのグラフの数字が問題です。利用数ってなってるけど、競技者人口はいろいろ調べても7-800万人みたいな曖昧な数字しか出てこない。何でだよ。そこの数を把握できずにどうやってマーケティングとかするんだ。イタリアの場合はレッスン受けて、簡単な試験に合格しないとラウンドできません。外国人は例外。イタリアの場合、資格保持者が約10万人。日本はイタリアの競技人口の75倍ですね。ちなみに人口はイタリアの倍です。多い。そして、イタリアの市場規模は420億円(2012年)くらい。日本は1兆4000億円(2015)。すげー、すげー、すげー。日本って本当にお金持ちの国でございます。

日本のゴルフ業界は何をしたいんだ。どこを目指すんだ。人口も増えないし、業界を大きくすることしか頭にない。そんな時代は俺らが生まれたくらいに終わってるだろ。「大事なのは事業をすることだ。」ハゲタカの鷲津さんが言ってました。よく言われるんですが、ゴルフをする上でいろんな問題は以下ですね。

  1. 金がかかる。
  2. 車がないと無理。
  3. 1日潰れる。
  4. ルールやマナーが厳しい。

でも、これらってスポーツやるならある程度当たり前なはずなんだけど。競技スキーなんてゴルフの比じゃないっす。道具だけで年間いくらするんだか。全身揃えるだけで数十万円飛ぶよ。さらに日帰りはつまらないし、確実に1日以上潰れます。ルールがあるのはどの競技も一緒。そもそも大したルールはない。人に迷惑をかけないようにするだけ。

日本のゴルフってレジャーなんです。スポーツじゃない。僕は「歌うのが好きです!」と言っても、アマチュアだけど月一でライブハウスで歌う人と、毎週末カラオケでノリノリな人とでは雲泥の差。前者と後者ではかけるお金と時間、そして何より情熱が違うわけです。そして、その情熱が周りの人を動かし、またコアなファンを作る。日本の音楽業界をレベルアップさせるのであれば前者を増やした方がいいに決まってる。日本のゴルフの大半はノリが後者なわけです。接待とか会社の金で情熱を持たずにプレーしてるから景気に左右されるわけですね。情熱は景気に左右されません。収入がいきなり半減とかしない限りはいろいろ工夫して続けることでしょう。では日本のゴルフ業界の何が問題か。一言にすると。

初心者に優しく、コアなファンに厳しい。

これに尽きますね。昼飯がついたり、GPS付きのカートで楽に回れたり、キャディがいたり。芝生がラフまで綺麗に刈られてるのも同じく。「前進4打」とかいうわけわからない初心者のためのルールもそうです。最初に見た時にわけがわからなかった…最後のルールを除き、全てコストに跳ね返ってきます。コアなファンはゴルフ場を手引きのカートで歩くの苦にしないし、自分で距離を測るし、クラブも自分で持って、グリーンも自分で読みます。てか、そもそもそれが「ゴルフ」です。

入り口つくとゾロゾロとスタッフ出てくる所もありますね。人件費やばいっすよね。最近はそういうのがなく、シンプルな所も増えてきました。イメージはレストランの「俺のフレンチ」的なイメージかな。お風呂もシャワーでいいよね。もしくは近くのスーパー銭湯とでも提携すればいい。

すると目指すところは、

参入障壁を高くしてでも、純粋なゴルフラバーに優しい。

単純に整理すると、

  • ゴルフコースをある程度難しく、整備する。
  • 他の設備はなるべくなくす。
  • 会員に優しい値段設定。

最後の「会員に優しい」ってのがポイントです。このへんはイタリアの制度が非常に参考になります。この国は会員が年会費制です。平均30-40万円くらいです。この値段のレンジを日本にそのまま当てはめるべきどうかはわかりませんが、この年会費を払えば、一年間コース回り放題です。あとかコンペ代やご飯代を払うだけ。練習もやり放題。こうやってコアなファンを囲うわけですね。そして、会員は土日は基本そこでプレーして、たまに他のコースを回るわけです。「ゴルフに没頭できる」環境を作るわけです。AKB商法ですね。AKBはCDを何枚も買うコアなファンで成り立っています。ゴルフは同じコースを2日連続でラウンドしても、スコアがびっくりするくらい変わるスポーツ。同じCDを10枚買うコアなファンが作れるなら、同じゴルフ場で何度も練習をして上達を望むコアなファンも絶対にいるはずだよね。

日本はゴルフ会員券とかわけのわからないものを買って、さらにプレーフィーも払わないといけない。会員は少しお得に回れる程度。やればやるほどお金がうなぎ上りにかかっていきます。年会費にすれば値段はある程度頭打ちになる。スマホの料金みたいな感じでしょうか。月2万円でLTE使い放題。普通の人には高いけど、外でいつでもyoutubeないと死んじゃう人には2万円/月は高くない。快適に使えるのであればね。

ゴルフはスポーツで練習量と経験が必要で、没頭すればするほど上手くなるスポーツ。だから没頭する環境が必要なんです。それを作ってあげればコアなファンは必ずつく。コアなファンはルールも守るし、同じ仲間もリスペクトできる人が多いはずです。クラブ主催のコンペも盛り上がるし、人脈も広がっていく。同じ趣味を持つ仲間を拒否する理由はないですからね。

「ゴルフは麻薬だよな。」って、ある先輩が言ってました。

そんな先輩達に囲まれて僕は麻薬に手を出したんです、ミラノで(笑)。もうやめられないっす。

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