時々、子供達に触れ合うことがある。子供っていろんなことに目を輝かせてるなって。僕らが今まで何とも思わなかったことに対して新しい発見や情動を与えてくれる。あの感動してる姿ってものすごく大事。自分が覚えているのは小学校の頃、学校にオーケストラが来て演奏しにきたことがあって爆睡した(すみません。。)。その当時の僕はそれをリアルに捉えられなかったのだと思う。決してつまらない奴だったわけではないと自分では信じてるけど。きっと目の前で起きていることをリアルに捉えられなかった。仮に小さな部屋の中で、誰かが目の前でピアノを弾いていたら、きっと違ったのかなって。それが例え音大生でも、友達のお母さんでも、ピアノから滲み出る一つ一つの音を感じることができただろう。
大人は逆にちゃんとしたホールで、綺麗な服を着て、心の準備をしていかないと感動できない。「頭」で先に感動する準備をしちゃってるわけ。泣きたくて、見る映画みたいなもんだろうか。
サッカー選手で始めた動機が「お兄ちゃんがやっていたから」という人は多い。ロナウジーニョのプレーに感動して始めた人は少ないと思う。親に連れられて行った満員のスタジアムの日本代表の試合が忘れられないというのは逆にあるかもしれない。それはまた違う感動で、一つのきっかけとなり得る。それは大人でも感動するけどね。
先日、ミラノ日本人学校主催のイベントでミランの本田選手が来てくれました。当然、事前に口外することはできなかたので、サプライズなわけです。実際に僕が感動したのは、本田選手本人がいることではなくて、子供達の目の輝きが例年の100倍すごかったこと。別にユニフォームを着ているわけでも、サッカーをプレーしているわけでもないのにね。きっとキッズの中で本田選手の存在がリアルになった瞬間だったことでしょう。
子供たちにとってのそういう小さくて大きな感動をどれだけさせてあげられるかがとても重要なんだろうな。そして、自分もいつまでもその感動をしたいと思っていないとダメだなって。